食道がん・甲状腺機能亢進症

 

食道がんについて

・危険因子:飲酒、熱い食べ物、喫煙、香辛料、肉や魚の焦げ、ワラビ

・組織:扁平上皮癌

・ただし、バレット食堂由来のがんは腺がん

 

甲状腺機能亢進症 バセドウ病

【診断】

甲状腺ホルモン(遊離T₄、遊離T₃)の高値

➁TSHの低値(ネガティブフィードバック、感度以下)

➂抗TSH受容体抗体陽性

④血清コレステロール低値

⑤骨由来アルカリフォスファターゼ高値

 

【治療】

①抗甲状腺薬(メチゾール、チアマゾール、MMI,プロピルチ、オラウシル

甲状腺亜全摘

放射線ヨード療法

④β遮断薬:頻脈、動悸に対して

 

甲状腺の腫大を伴う甲状腺ホルモン分泌過剰による疾患

・大部分はバセドウ病(グレーブス病)一部に甲状腺ホルモン産生結節性腫瘍(プランマー病

 

【疫学】

1000人に対して1~6人、男女比1:4~7、若い女性に多い

 

【病因・病態】

甲状腺刺激ホルモン受容体(TSH-R)に対する自己抗体(機能刺激型抗体)による自己免疫疾患

 

【症状・所見】

・三大症状:甲状腺腫、頻脈、眼球突出

・その他、甲状腺ホルモン増加による代謝亢進のため、食欲亢進を伴う体重減少(やせ)、多汗、手指の震え(震戦)、倦怠感・疲労感、活動性亢進、動悸、心房細動、温かく湿った皮膚

 

甲状腺機能低下症の検査所見

甲状腺ホルモン(遊離T₄、遊離T₃)の低値

➁TSHの高値

➂抗サイログロブリン抗体、抗TPO抗体陽性

④血清コレステロール高値

クレアチンホスホキナーゼ(CK、CPK)高値

 

 

★クッシング病・症候群

【症状・所見】

中心性肥満、皮下出血、高血圧、低カリウム血症(電解質コルチコイド作用)、糖尿病症状、筋力低下、骨粗鬆症、多毛、高脂血症

【診断】

特徴的な身体所見、高血圧、低カリウム血症

基礎値(朝8~9時)のACTH、コルチゾールの測定

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結核、肺がん、慢性閉塞性肺疾患について

慢性閉塞性肺疾患COPDとは

COPDとは慢性気管支炎、肺気腫、又は両者の併発によりひきおこされる閉塞性換気障害を特徴とする呼吸器障害性疾患

・病因:喫煙、遺伝的素因、大気汚染

・症状:労作時息切れ、口すぼめ呼吸

・重症化すれば、チアノーゼ、右心不全、呼吸不全

 

結核とは「病態」

・感染経路:飛沫感染、空気感染

・初期変化群:最初に肺に感染し、菌の定着部位に初感原初巣、リンパ流にのって肺門の所属リンパ節に病変をつくる。石灰化して治癒しやすい。

・二次病巣:初感原発巣の結核菌が肺内に管内性に広がり二次病巣をつくると肺結核になる

 

結核の「症状」

咳、痰、微熱、寝汗、血痰

体重減少、全身慢性消耗状態

 

結核の「治療薬」

・イソニアジド(INH)

・リファンピシン(RFP

・ピラジナミド(PZA)

・ストレイプマイシン(SM)

・エタンブトール(EB)

 

★肺がんとは

・生物学的特徴より

 ・小細胞がん

 ・非小細胞肺がん

    扁平上皮がん・腺がん・大細胞がん

・病因:喫煙放射線照射、アスベストラドン、クロム、遺伝子異常、ウイルス

アスベスト悪性中皮腫(胸膜に発生する悪性腫瘍)、肺がんの原因となる

 

★小細胞がん

・肺がんの15%

肺門部に好発

・急速に増大・進展し、またリンパ行政にも血行性にも早いうちからほかの臓器に転移しやすいため、発見時すでに進行がんであることが多い。

放射線療法、化学療法に対して比較的感受性があるものの、予後はあまりよくない。

喫煙との関連性が大きい。高齢者、男性に多い

 

★扁平上皮がん

・肺の扁平上皮から発生する、喫煙との関係深い

・発生部位は肺中枢側に多い

 

★腺がん

・肺の線細胞から発生する、全肺がんの40%以上

・発生部位は肺抹消側に多い

・喫煙との関係性はあまりない

 

★肺がんの「症状」

・がん性心膜炎:心臓の動きが障害されて「動悸」、「血圧の低下」、「呼吸困難」・・・

心タンポナーデ(心拍出量の低下、脈圧の低下、頻脈、奇脈、頸静脈の怒張、ショック)

 

★肺がんの「診断」

・血液検査、一般性化学検査、腫瘍マーカー

・胸部CT・MRI

・気管支鏡

 

★肺がんの「治療」

・小細胞がん:化学療法+放射線治療

・非小細胞がん:可能な限り外科的治療+補助的科学治療

・手術不可能非小細胞癌:放射線治療+化学療法

 

本日はここまでとします。ご参考までに。